全身性エリテマトーデス(SLE)悩み相談室
全身性エリテマトーデス(SLE)でお悩みの多くの方から当研究所に寄せられたご相談内容の一部を掲載いたします(個人情報は抹消しております)。ご自分の今後の治療にご活用頂けたら幸いです。
Q16.50歳男性です。皮膚に紫色の発疹が出始め、手先が冷たくなってしびれる感じがあります。また、非常に疲れやすくなりました。持病のC型肝炎があるので、そのためかも知れません。一昨日関節の痛み血尿もあったため、近くのクリニックを受診しましたが、膠原病の疑いがあり、検査中です。やはり、膠原病でしょうか?膠原病の場合は、そちらで自然治療を受けたいと思います。なにとぞよろしくお願いいたします。
A.皮膚の発疹、関節炎、全身倦怠感、レイノー現象(手指先の血行障害)、腎臓の炎症からはSLEを代表とする膠原病の疑いがあります。
しかし、SLEの発疹は特徴で、顔面に蝶形紅斑が出ます。また若年の女性に発症することからも他の疾患の可能性も考えられます。
C型肝炎がおわりになることから血液疾患である「クリオグロブリン血症」などの可能性もございます。この場合、寒冷刺激でクリオグロブリンという免疫タンパクが血液中で凝集しますので、手指先の血行障害や腎臓の細かい動脈を詰まらせたりします。骨髄腫や関節リウマチで出ることがあります。
血液検査も含めて検査の結果をもう少しお待ちください。検査の結果が出ましたら、あらためて相談してください。
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