SLE(全身性エリテマトーデス)の疾患活動性

SLE(全身性エリテマトーデス)の疾患活動性(2)

BILAG Index(1988)

●粘膜皮膚症状

項目 定義
6 斑状丘疹状皮疹−重症、活動性 体表面積の>2/9。瘢痕性又は身体障害をきたすもの
7 斑状丘疹状皮疹−軽症 体表面積の<2/9。瘢痕性でない/身体障害がない
8 活動性円板状皮疹−全身性、広汎性 体表面積の>2/9
9 活動性円板状皮疹−局所性 体表面積の<2/9、深在性狼創を含む
10 脱毛−重症、活動性 頭皮の炎症を伴った異常なびまん性脱毛
11 脱毛−軽症 限局性、比較的活動性は少ない、頭皮の炎症がほとんどない
12 皮下脂肪織炎 体温>広汎な有痛性紅斑性皮下結節、重層の円板状皮膚病変を伴う
13 血管浮腫(咽頭浮腫) 生命をおびやかす(喘鳴、舌あるいは口唇を高度におかす
14 広汎な粘膜潰瘍 重層、深達性、日常生活に支障をきたすもの
15 小粘膜潰瘍 アフタ性潰瘍が1つ以上(有痛または無痛性)
16 頬部紅斑
17 皮下結節
18 凍瘡様皮疹
19 爪周囲紅斑
20 手指の腫脹 損傷の場合は記録しない
21 手指に限局する皮膚硬化 損傷の場合は記録しない
22 皮下石灰化 損傷の場合は記録しない
23 毛細血管拡張 損傷の場合は記録しない

カテゴリー分類

定義
A 以下の何れか1項目が2(不変)、3(悪化)、または4(新たな出現):
  • 重症の斑状丘疹状皮疹、又は円板状皮疹(活動性で顔面、又は体表面積の>2/9を占めるもの)
  • 血管浮腫(喉頭浮腫)
  • 広汎な粘膜潰瘍
B 以下の何れか1項目が2(不変)、3(悪化)、または4(新たな出現):
C カテゴリーA又はカテゴリーBの何れかの項目が1(改善)又は(OR)以下の何れか1項目が1(改善)、2(不変)、3(悪化)、または4(新たな出現):
  • 爪周囲紅斑
  • 手指に限局する皮膚硬化
  • 手指の腫脹
  • 脱毛−軽症
  • 皮下石灰化
  • 小粘膜潰瘍
  • 毛細血管拡張
D 粘膜皮膚症状の既往はあるが、現在は症状消失
E 粘膜皮膚症状の既往なし