全身性エリテマトーデス(SLE)悩み相談室

全身性エリテマトーデス(SLE)でお悩みの多くの方から当研究所に寄せられたご相談内容の一部を掲載いたします(個人情報は抹消しております)。ご自分の今後の治療にご活用頂けたら幸いです。

Q14.SLEで治療中の16歳の娘のことで相談です。6か月前から血液検査で炎症反応が上がっているためプレドニンが増量されています。最近になって、にきびが顔、腕、体のあちこちに出てきています。市販のにきびクリームを塗っていますが効果がないようです。またSLEの炎症が進行しているのでしょうか?

A.「ニキビ」と仰っておられる皮膚の発疹の性状はどのようなものでしょうか?SLEの発疹では顔に蝶々型の赤い発疹が特徴です。

顔、腕、体幹に多数あるにきびのような発疹はおそらく、ステロイドによる毛包炎と考えます。ニキビと性状は似ていますが、「面ぽう」のようなニキビに特徴的なできものはなく、単一の紅い毛包状の発疹が出現いたします。ステロイド性毛包炎はニキビとは似て非なるものです。

ストロイドを減量されると軽快していきます。感染すれば抗生物質の服用が必要になる場合があります。

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