全身性エリテマトーデス(SLE)悩み相談室

全身性エリテマトーデス(SLE)でお悩みの多くの方から当研究所に寄せられたご相談内容の一部を掲載いたします(個人情報は抹消しております)。ご自分の今後の治療にご活用頂けたら幸いです。

Q11.内臓脂肪が溜まると全身に慢性炎症が起こりやすくなると本で読んだことがあります。SLEも内臓脂肪と関係あるのでしょうか?

A.一般に2型糖尿病などインシュリンの効き目が悪い場合(インシュリン抵抗性)、食事から摂取した糖分が体内で利用できません。そのために体内の脂肪を分解して糖に変換します。

体内の脂肪を糖に変換するときには、脂肪を脂肪酸まで分解し、さらに脂肪酸を酸化させます。このときに不可避にフリーラジカル(活性酸素種)が副産物として発生いたします。

このフリーラジカルはTNF−αなどのSLEの病態を悪化させる炎症性サイトカインを活性化します。そのために慢性炎症が発生し、組織が変性、ガン化してまいります。

また、内臓脂肪が蓄積し、脂肪細胞が大きくなると、白血球の仲間のT細胞やマクロファージなど免疫細胞が集まって慢性的な炎症が起きることも報告されています。脂肪細胞からなんらかの炎症性シグナルが出ている可能性も考えられます。

以上より内臓脂肪の蓄積は、SLEの慢性炎症の原因ともなりますので、飢餓のない世界では百害あって一利なしです。


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