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SLE(全身性エリテマトーデス)ニュース(6)


SLEの再燃に血小板の活性化が関与

血小板が全身性エリテマトーデス(SLE)発症に関与している可能性を示唆する研究結果が発表されました(Science Translational Medicine(2010; 2: 47ra63)。

全身性エリテマトーデス(SLE)は炎症や疼痛、身体各部の損傷を伴う慢性の自己免疫疾患で、腎臓や関節に炎症が生じることが多い。その機序についてはほとんど知られていないが、発症に関与すると考えられる遺伝子、ホルモン、環境因子が幾つか存在しています。

全身性エリテマトーデス(SLE)の治療法の主流は、ステロイド薬や免疫抑制薬などの投与です、毒性が問題となります。

全身性エリテマトーデス(SLE)患者では血小板がインターフェロン(IFN)の異常活性化の原因となっている可能性が示唆されています。

今回の研究で、全身性エリテマトーデス(SLE)再燃患者さんの血小板を採取し、これらの血小板が不適切に活性化していることを確認しました。具体的には、通常、凝血時に活性化される蛋白質CD154が、全身性エリテマトーデス(SLE)再燃患者さんの血小板では過剰に発現しており、ドナー由来の正常な血小板でもSLE患者さんの血液への曝露により血小 板の活性化とCD154の産生亢進が惹起されました。さらに、ヒト由来細胞とマウス由来細胞を用いた実験でも活性化した血小板がIFNの産生を惹起しました。

次に血小板を破壊するように設計された抗体を全身性エリテマトーデス(SLE)易発症マウスに注入し、血小板を除去した。その結果、血小板数の減少に伴いマウスの腎における炎症が抑制されました。マウスに抗血小板剤のクロピドグレルを投与しても同様の結果が得られ、腎損傷が抑制されただけでなく、余命が3カ月延長されたということです。

今回の研究から、全身性エリテマトーデス(SLE)患者さんの血少板の機能を抑える治療が全身性エリテマトーデス(SLE)の治療に貢献することが示唆されました。


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