SLE(全身性エリテマトーデス)ニュース(11)
全身性エリテマトーデス(SLE)などの自己免疫疾患:女性で生涯発症リスクが高い
全身性エリテマトーデス(SLE)および他の6種類の膠原病の男女別生涯発症リスクは、男性よりも女性の方が高いとする推計が論文報告されました(Arthritis and Rheumatism(2011; 63: 633-639)。
今回、ミネソタ州オルムステッド郡で実施された長期疫学研究のRochester Epidemiology Projectのデータを用いて、リウマチ性疾患の生涯リスクを推算しました。検討した疾患は全身性エリテマトーデス(SLE)のほか、関節リウマチ(RA)、リウマチ性多発筋痛症、全身性エリテマトーデス、巨細胞動脈炎、乾癬性関節炎、原発性シェーグレン症候群、強直性脊椎炎の計7疾患。1955〜2007年に診断を受けた1,179例を解析対象とし、このデータを基に全米における生涯発症率を推定しました。
その結果、全米における炎症性の自己免疫リウマチ性疾患の生涯発症率は女性で8.4%、男性で5.1%でした。2000年の人口を基準に解析したところ、女性では12人に1人が、男性では20人に1人が生涯に1度は7種類の自己免疫リウマチ性疾患のいずれかを発症することが分かりました。
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