<インフルエンザ医学最新ニュース7>
今回の研究は、カナダで継続監視モニターシステムを使い、2009年に新型インフルエンザ(正式には豚インフルエンザです)と診断された患者が季節性インフルエンザのワクチンを先だって受けていた頻度と、季節性ワクチン接種後に新型にかからなかった人の割合を比べました。
その結果、季節性インフルエンザのワクチンを接種すると、豚インフルエンザ(新型インフルエンザ)にかかる率が68%も増加していたことが報告されました(4月6日オンライン・ジャーナル ’PLosメディシン誌’)。
他の3つの研究には、オンタリオとケベック州での、患者への条件をコントロールしての研究、及び、ケベックの新型に感染した47家族の感染状況の研究が含まれます。 それらによると、季節性インフルエンザのワクチン接種により、豚インフルエンザ(新型インフルエンザ)にかかるリスクが1.4〜5.0倍も増す、ということがわかりました。
しかし、その数値が、果たして季節性インフルエンザのワクチ接種とその後の豚インフルエンザ(新型インフルエンザ)への感染の本当の因果関係によるものなのか、または、被験者たちに起こり得た共通の要因に関係したものなのか、は明らかではありません。あくまでも相関関係であって因果関係まではまだ解明されていないということです。
もし因果関係があるとなると恐ろしいことです。季節性インフルエンザワクチンに豚インフルエンザ(新型インフルエンザ)が混入しているか、あるいは豚インフルエンザ(新型インフルエンザ)にかかり易くする効果があるということになるからです。
ワクチンは医学上の偉大な発明のひとつですが、悪用される可能性に対しては注意深く監視していく必要性があるでしょう。もしこれが杞憂と非難する医師がいるならば、欧米エリートたちのの「eugenics」思想を研究する必要があるでしょう。