自律神経失調症の治療１
- 自律神経失調症に対するホルモン補充療法（HRT）
現在、更年期障害の症状に対しては、エストロゲン（あるいはプロジェスチンの組み合わせ）という女性ホルモンの補充療法がおこなわれています。
米国で行われて大規模臨床調査（The Woman’s Health Initiative: 平均63歳２万７千人のホルモン補充療法を受けている女性の調査）では
ホルモン補充療法のメリット
のぼせなどの自律神経症状、膣などの外生殖器の委縮、性交時疼痛に有効。骨そしょう症、大腸癌、心臓血管障害を減少させる。
ホルモン補充療法のデメリット
深部静脈血栓、心筋梗塞、脳卒中、乳がん、子宮がんを増加させる。
（米ハーバード大学のグループも2008年に、閉経後女性のホルモン補充療法（HRT）と脳卒中のリスク上昇との間に明らかな関連が認められると報告しています（Archives of Internal Medicine）。）
したがって、自律神経失調症・更年期障害に対してホルモン補充療法を行う場合には、個人に上記のリスクがどれだけあるかによってリスクとベネフィットの兼ね合いをはかることになります。
自律神経失調症・更年期障害の発症には、本人の体質（遺伝的要素）があるのですが、生活習慣を含めた環境因子が深く関与しています。例えば、喫煙は閉経を２年も早めることが分かっています（つまり更年期障害が早まるということです）。
自律神経症状、更年期障害に対してホルモン補充療法は、メリットよりデメリットが上回るため、米国ではのぼせなどの自律神経症状のみに限定されて使用されています。
それでもこの治療は４年を超えないようにされています。それは女性の死因でも最多（米国）の乳がんや子宮ガンの発生が高まるからです
崎谷研究所では、自然のホルモンバランスを戻すような自然療法を指導しています。
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