自律神経失調症の原因1
- 自律神経失調症の原因は、主に視床下部―下垂体―ホルモン標的組織および視床下部―自律神経系の機能異常です。
(視床下部、下垂体は脳の中央の奥深いところにあります。)
ではどうして機能異常が起こるのでしょうか?
それには、本人の体質(遺伝)があるのですが、生活習慣を含めた環境因子が深く関与しています。例えば、喫煙は閉経を2年も早めることが分かっています(つまり更年期障害が早まるということです)。
ストレスや汚染物質などで一時的に視床下部―自律神経系に乱れが生じた場合でも、必ず私たちの体は元に戻る力が働きます(これをホメオスターシスといいます)。しかし、自律神経失調症の方は、この元に戻る力が低下しています。
引き伸ばされたゴムが縮むように“元に戻る力”は、細胞のエネルギーによって生み出されます。つまり、機能異常がある人は、細胞そのもののエネルギ―低下が症状を長引かせているのです。
(では細胞のエネルギーを生み出しているものは何でしょうか? →小冊子に詳述していますので興味のある方はご覧になってください。)