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<インフルエンザ医学最新ニュース9>

新型インフル、さらに変異=豚の体内で、監視必要―香港大など

昨春登場した新型インフルエンザウイルスが豚に感染してさらに変異していることを、香港大などの研究チームが確認し、米科学誌サイエンス(6月18日付)に発表しました。

インフルエンザウイルスは動物種が異なると感染しにくいのですが、豚は人や鳥のウイルスにも感染するため、体内で遺伝子の組み換えが起き、新型の発生源になるとされています。

研究チームは、昨年6月から今年2月の間に香港の豚から検出された32種類のインフルエンザウイルスの遺伝子を系統的に解析しました。この結果、10種が新型、6種が従来の豚インフルでした。

残り16種類は遺伝子が組み換わったタイプで、このうち今年1月に見つかったものは新型の遺伝子を持っていました。感染した豚には軽い症状が出たようです。

豚には、致死率が高い高病原性のH5N1型鳥インフルエンザが感染した例もありました。研究チームは、今回の新型は比較的病原性が低いが、豚の体内で遺伝子が組み換わり、有害なウイルスになる可能性があるとしています。

これだけのことが分かっているのなら、家畜の現在の凄惨な工業生産システムを改めることが先決でしょう。そこには金儲けのために目をつむって新型ウイルスと騒ぎ立てても、医薬品会社の宣伝に嫌気がさし、世界中がしらけるだけですね。

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