<インフルエンザ医学最新ニュース43>

米疾病対策予防センター(CDC):インフルエンザウイルス感染による死亡を減らすために抗インフルエンザ薬の使用を要請

米疾病対策予防センター(CDC)はThe 2012-2013 のインフルエンザウイルス感染によって例年より死亡率が高くなっていると報告し、タミフル、リレンザなどの抗インフルエンザウイルス薬の使用を要請しています。

ちなみに今シーズンの流行はinfluenza A(H3N2)。

CDCの発表したインフルエンザウイルス感染および肺炎での死亡率は、昨年末で7%、2013年1月の第2週が8%ということです。統計の誤差の範囲だと思いますが、何を緊急発表することがあるのでしょうか?

インフルエンザウイルス感染から症状発症の48時間以内に投与するものです。特に喘息や心臓疾患のある高齢者や幼児には抗インフルエンザウイルス薬の使用を強く勧めています。

CDCは医師に対して、たとえインフルエンザウイルス感染の簡易テストがマイナスであっても、症状から早期に抗インフルエンザウイルス薬を使用するように促しています。それはインフルエンザウイルス感染の簡易テストが偽陰性(感染していてもテストで反応がでないことがある)になることがあるからとのこと。

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それなら症状だけで投与OKということになりますね。

これ、日本の保険医療では認められないでしょう。ちゃんとテストして感染を確認してからでないと患者さんの自費になってしまいますね。

タミフルを製造販売しているGenentech社は、タミフルの在庫不足に対して、新たに75-mg のカプセルをリリースしたとあります。アメリカではタミフルは、30-mg and 40-mg のカプセルです。 ちなみに米国人より体格の劣る日本人のマーケットでは、なぜか最初からタミフルは75-mg のカプセルです。

アメリカの州によっては、抗インフルエンザウイルス薬だけでなく、インフルエンザウイルスワクチンも不足しているとのこと。1億3千500個のインフルエンザウイルスワクチンに加え、新たに1千万個を追加製造するということでした。その資金はどこからくるのでしょうか?もちろん日本の安倍ちゃんが持参します(涙)。

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