<インフルエンザ医学最新ニュース32>

イナビル使用の10歳代患者、転落死で厚労省が再度注意喚起

ラニナミビル(商品名イナビル)を使用した10歳代のインフルエンザ患者の転落死が報告されたため、厚生労働省は2012年2月20日、各都道府県に向け、抗インフルエンザウイルス薬使用後の異常行動に関する注意喚起の徹底を通達したことを明らかにしました。

ラニナミビルは2010年9月に承認された、第一三共の新しい抗インフルエンザ薬で、1回の吸入で治療が完結する特徴を持ちます。また、今回の通達はオセルタミビル(商品名タミフル)、ザナミビル(同リレンザ)、アマンタジン(同シンメトレルなど)、ペラミビル(同ラピアクタ)を販売する各企業に対しても行われているようです。

厚労省は「インフルエンザに罹患し、自宅療養する場合には突然走り出して2階から転落することなどないよう少なくとも2日間は保護者が小児・未成年者を1人にしないように」と呼びかけています。

しかし、そもそもこのように命のかかわる危険な薬を使う利益が何なのかさっぱり理解できません。たかだか発熱する期間が少し短縮されると期待されるだけの薬です。抗インフルエンザウイルス薬ひとつとっても日本は欧米の製薬会社の傘下にあることがわかりますね。

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