<インフルエンザ医学最新ニュース29>

インフルエンザワクチンによる予防は確実ではない

米国で使用されるインフルエンザワクチンの約 90%を占める3価不活化ワクチン(TIV)は、健康な成人の約60%にしか効果のないことが新しい研究で報告されました(Lancet Infectious Diseasesオンライン版10月25日)。

2010年以降、米国保健当局は生後6カ月からのインフルエンザワクチン接種を推奨している。米国では1978年から不活化ワクチンが使用され、大きなシェアを占めており、2003年に承認された鼻腔スプレー式のLAIVの利用は9%にとどまる。

一方、弱毒生ワクチン(LAIV)は7歳以下の小児の83%に予防効果が 認められている。LAIVは2〜49歳の健康な人にしか承認されていません。

今回の研究は、過去40年間に実施されたインフルエンザに関する31件の研究のデータを対象にメタアナリシス(分析)を行ったものです。その結果、18〜65歳の成人では、インフルエンザ予防接種の効果は59%であることが判明しました。2〜17歳および65歳以上を対象とした試験はありませんでした。

そのため高用量を用いる方法や、ワクチンの有効性を高める強力な補助薬(アジュバント)を作製する方法などが考案されていますが、これこそが安全性が証明されていない危険な方法なのです。ワクチン接種を強制する権利などはどこにもないのですから、洗脳されないように注意していきましょう。

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