<インフルエンザ医学最新ニュース1>
緑茶成分のカテキンが、新型インフルエンザウイルスの心臓部に直接作用して増殖を抑えることを徳島文理大学の葛原隆教授(薬学)らが突き止めたと報道されました。
新型やAソ連型などのA型ウイルスは、増殖に不可欠なRNAポリメラーゼという酵素を持ち、人間や豚の細胞中のRNAという物質を切断して新しいウイルスの材料にしています。カテキンはこの酵素を阻害するという働きが判明しました。
カテキンは炎症の拡大も抑える作用があるため、今後医薬品としての応用も検討されるでしょう。ただし、カテキンの高濃度はその強い抗菌作用からも正常細胞に副作用がでるものと考えられます。