1. HOME
  2. 自己免疫疾患の症状

自己免疫疾患の症状

自己免疫疾患は全身性の疾患

多くの自己免疫疾患は組織特異的性がありますが、最終的にはさまざまな臓器にわたって慢性の炎症が起きます。最初の症状として以下のような全身症状が共通して認められます。

共通する全身の症状の特徴

  1. 発熱(持続する微熱)
  2. 体重減少
  3. 全身倦怠感(疲れやすい)
  4. 関節などの臓器の痛み・腫れ
  5. 皮膚の発疹
  6. 貧血など血液異常
  7. 神経系の異常

というような症状です。

同時にいろいろな臓器に障害がおきる

腎臓、肺、皮膚・粘膜、血管、脳神経、筋肉、甲状腺、腸管など3胚葉に渡る臓器が障害され、多彩な症状が出ます。

そうすると血尿、肺炎、皮疹、貧血、出血斑、関節痛、痙攣、筋肉痛、口腔粘膜乾燥症状、ドライアイ、下痢・血便、麻痺など多彩な症状が疾患によってでてきます。特に、腎不全、間質性肺炎、脳炎などの症状は自己免疫病患者さんの生命予後に深く関係していきます。

どの自己免疫疾患も炎症が拡大すれば、全身のあらゆる臓器に障害がでるために多彩な症状が出ます。自己免疫疾患の一例を主に症状が発生する場所で分けたものを掲載いたします。

内臓、内分泌器官 橋本病、バセドー病、全身性エリテマトーデス(SLE)、混合性組織結合組織病、潰瘍性大腸炎、クローン病、自己免疫性肝炎、アジソン病、I型糖尿病など
関節 慢性関節リウマチ、スティル病、全身性エリテマトーデス(SLE)
皮膚・筋肉 強皮症、多発性筋炎、皮膚筋炎、リウマチ性多発筋痛症、重症筋無力症、アトピー性皮膚炎など
血管、血液 結節性多発性動脈炎、血管炎症候群、溶血性貧血など
唾液腺、分泌腺 シェーグレン症候群など
粘膜 ベーチェット(Bechet:ベシェット)病など
神経 多発性硬化症、ギランバレー症候群など

■本情報・記事の著作権は全て崎谷研究所に帰属します。許可なく複製及び転載などすることを固く禁じます。無断複製、転載及び配信は損害賠償、著作権法の罰則の対象となります。