自己免疫疾患のQ&A
自己免疫疾患でお悩みの多くの方から当研究所に寄せられたご相談内容の一部を掲載いたします(個人情報は抹消しております)。ご自分の今後の治療にご活用頂けたら幸いです。
Q3. 60歳の女性です。倦怠感と食欲減退が続き、肩こり、背中、腰の痛みが3カ月も続いています。朝はとくに1時間以上もこわばっています。関節の痛みや腫れはありません。ガンの心配をしていたのですが、病院の検査では癌ではない結果で安心していました。先日の検査で炎症反応の値が高いということでなにかの自己免疫疾患の疑いが強いと病院の先生から言われました。自己免疫病は不治の病を聞いておりますので、ご相談いたします。
A.首、肩、腰の痛みと凝り、朝のこわばり、炎症反応からは関節リウマチやリウマチ性多発筋痛症が自己免疫病の中で最も考えられる病態です。
関節の痛みと腫れがないとおっしゃっていますので、リウマチ性多発筋痛症という病態に近いと考えます。
治療は低用量のステロイド治療で効果があるとされています。リウマチ性多発筋痛症は、側頭動脈炎という自己免疫病を合併する確率が高い病態です。
側頭動脈炎を合併いたしますと、頭痛や視力低下が出現します。その場合は、高用量のステロイド治療が必要となります。
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