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潰瘍性大腸炎

炎症性腸炎の2大疾患が潰瘍性大腸炎とクローン病です。どちらも症状、検査や治療法はかなりオーバーラップしています。

症状
下痢・下血・体重減少・発熱、腹痛。
腸管外の症状として、強膜炎、虹彩炎、原発性硬化性胆管炎、中毒性巨大結腸、壊疽性膿皮症、結節性紅斑などの合併があります。
潰瘍性大腸炎は、大腸に限局した病変をつくります。粘膜の病変なので、クローン病のような腸に穴があくような(fistula)病変や口~肛門までの広範囲に及ばない。潰瘍性大腸炎とクローン病のいずれも、大腸の炎症が8~10年続くと大腸がんに進展する可能性があります。
診断
潰瘍性大腸炎
内視鏡で診断されます。自己抗体として抗好中球細胞質抗体(ANCA)が陽性となります。
治療
メサラミン誘導体薬剤(ペンタサ、アサコール、ロウワサ)(日本ではサラゾピリン)
重症例にはステロイド大量または免疫抑制剤療法、白血球除去療法など
米国では、クローン病にレミケードが投与されています。
手術療法は潰瘍性大腸炎では可能ですが、クローン病では再発のため禁忌です。
これはほとんどリウマチ・膠原病と何ら変わらない治療です。

混合性結合組織病の治療

ステロイド・免疫抑制剤の投与。ステロイドの減量で再発する例が多い。

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