気になるニュース
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8.「食品安全近代化法」暗礁に乗り上げる可能性
米国上院510法案「食品安全近代化法」が可決され、その行方が注目されていました。この法律は、政府が不適当と思われる管理には介入できる自由裁量を与えるものです。
これが私たちにとってどれだけ重要かということはにわかには分かりにくいと思います。これは政府、つまりそれをコントロールしている大手アグリビジネスのオーナーたち(欧米財閥)のさじ加減で、規定の農法をやっていないと合法的に取り締まれるというものです。
ただし、年間50万ドル以下の収益の小さい会社や、農業などを営んでいる拠点から275マイル以内の顧客やレストラン、スーパーマーケットに直接売っている会社などは今回の法律の対象からは除外されるようです。しかし、この年間50万ドル以下というのはドルの大幅な下落が予定されている現在では、非常に危険な規定です。
「食糧を制すれば、人民をコントロールできる」と豪語したのは、ロックフェラー財団が育てたキッシンジャーの言葉です。その後、この財団がモンサントを隠れ蓑にしてGMOで世界の食を握る行動に出ていることは世界の孤児である日本でもすでに周知となっています。
幸いなことにこの法案は上院のミスがあり、下院での可決はできないことになる見通しのようです。一時は家庭菜園まで取り締まられるのではないかという危惧がありましたが、現在のところは杞憂のようです。