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１１．ミジンコ遺伝子３万１千個、人間を大きくしのぐ

湖水などにすむミジンコが約３万１０００個もの遺伝子を持つことが分かり、米インディアナ大を中心とする国際チームが４日付の米科学誌サイエンスで発表しました。

人間の遺伝子は約２万３０００個に過ぎず、ミジンコの遺伝子はこれまでゲノム（全遺伝情報）が解読された動物の中で最多となるという驚きです。

研究チームは、甲殻類では初めてミジンコのゲノムを解析しました。ゲノムのサイズは人間の７％程度にもかかわらず、たんぱく質を作り出す遺伝子はぎっしりと詰まっていたようです。

ミジンコは、有性生殖と、自分のコピーを作る単為生殖を使い分けたり、魚など捕食者が出す化学物質を探知して防御のトゲを増やしたりして、環境に適応していて、遺伝子の多さはこうした適応能力に一役買っている可能性があるといいます。

人間の遺伝子同様、ミジンコもおそらく機能がはっきりしていないジャンク遺伝子が大半を占めると思います。ウイルスの感染がおこりやすい環境をもっているのかも知れません。今後はミジンコの遺伝子の機能を調べると面白いかもしれません。遺伝子の数だけでは人間はたいしたことはないのですね。