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１０．個人差大きい人体の細菌＝口は類似、腸はさまざま－病気予防へ貢献期待・米大学調査

人体に生息する細菌の多様性は、一人ひとりの時期による違いよりも、個人差の方が大きく、身体の各部では、口内が似ている一方、腸内は大きく異なることが分かった(米科学誌サイエンス電子版2010年１１月９日)。

対象者は健康な男女9人。相互に無関係で、細菌を採取したのは昨年6月と9月の計4回。部位は口内、鼻や耳の穴、頭髪、手のひら、脇の下、かかとなどで、腸内は便で調べられました。細菌の種類は、こうした分析によく使われる特定の遺伝子のDNAによって分類されました。

その結果、生物の分類で「科」の3段階上に当たる「門（もん）」レベルで、22門の細菌が見つかりましたが、9割は四つの門で占められていました。

最も多かったのは、ビフィズス菌などが属する放線菌門の36．6％で、続いて乳酸菌などのファーミキューテス門が34．3％、サルモネラ菌などのプロテオバクテリア門が11．9％、腸内に多いバクテロイデス門が9．5％でした。

人体に生息する微生物は100兆個あると言われていますが、病気のかかりやすさや私たちが「肌が合う、合わない」というのも、体の微生物の違いが関係しているかも知れません。大変興味深いですね。