自然治療通信
３.「目に見えないエネルギー」の大切さ
みなさん、こんにちは。医師の﨑谷です。
今回は、「目に見えないエネルギー」に関してお話したいと思います。
もととも医学は学問（サイエンス）の末端（端くれ）として考えられています。学問（サイエンス）とは理論が実証を伴ったもので、専門用語では「再現性がある」という言葉で表されます。カールホパーのいう「反証可能性」も同じことです。
つまり、学問（サイエンス）とは、宗教とは違い「信じる、信じない」の世界以外ということです。
この学問の代表は物理学、化学、生物学になります。その末端に医学は位置していて、まだ学問かどうかは評価が定まっていません。ただ、限りなく学問の定義に近づくような努力はなされています。現代医学の背景はこのようなものです。
さて、そのサイエンスの頂上に位置する物理学では２０世紀までの「質量保存の法則」にとって「エネルギー保存の法則」というものが提唱されました。
これは簡単に言うと、「世の中には目に見える物質だけでなく、私たちの目に見えない物質、つまりエネルギーがある。そのエネルギーは、形は変われども全体として一定ですよ。」ということです。
物質（質量）は目に見えますし、重さや形を持つために私たちの五感に訴えやすいです。そのため、その存在は一目瞭然として認識します。
しかし、エネルギーというのは私たちの五感ではとらえにくいものです。
「温度・気圧・ストレス・光などの電磁波・重力・音波」などは、私たちが感知できるのは体に異常を感じるくらいまでの大きさになってからです。その存在は「目に見えないエネルギー」なのです。私たちの大脳では普段は意識できません。
しかし、はっきりと感知できないレベルの「目に見えないエネルギー」であっても、それは確実に私たちの体に影響しています。
ウミガメの仲間では、産卵時の温度の高低でオス・メスが決定されます。この例では「温度」という「目に見えないエネルギー」によって、遺伝子に働きかけて雌雄を分けるくらいの影響をもつのですね。私たちの遺伝子はこのような「目に見えないエネルギー」によって、つねに影響を受け、実際に様々な蛋白質を合成することで私たちの体内でも代謝系や生殖系に影響を及ぼしているのです。
ところがです。
実は、大学の医学教育や臨床の現場でも、一切「目に見えない」エネルギーのことは触れられません。
現代医療が問題にするのは、明らかに目に見えるものかその結果ばかりです。たとえば、ガン組織や変形した器官、異常な検査値、病原菌などです。
実は現代医学は未だに２０世紀までの「質量保存の法則」で目に見えるものしか扱っていないのです。
「目に見えないエネルギー」の方がむしろあらゆる病気で大切なのですから、これでは完全な片手落ちですね。
この意識できない「目に見えないエネルギー」のことも真剣に考えれば、正しい生活習慣を送ることができ、平穏な生活（普通の生活）に戻るようになるのです。
現代医療が問題にしている慢性病（ガン、リウマチ・膠原病、アルツハイマー病、感染症、うつ病など）のほとんども解決の糸口が見つかることでしょう。