自然治療通信
10.インフルエンザパンデミックについて
みなさん、こんにちは。崎谷研究所の崎谷です。
自然治療通信をいつもお読み頂きありがとうございます。
今回は皆さまからご質問をたくさん頂いていますインフルエンザワクチンは安全なのかという問題について数回にわたって真実をお伝えしていきます。
まずは2009年の新型インフルエンザ（本当は「H1N1豚インフルエンザ」といいます）騒ぎをしっかり検証していかなくてはいけません。なぜなら、「人間は、のど元過ぎれば熱さを忘れる」という特徴を持っているため、同じ過ちを何度も冒してしまうからです。
CDC（米国疾病センター）、NIH（米国の国立衛生研究所）、NIAID（国立アレルギー・感染症研究所）、NEJM（ニューイングランド医学情報誌）などの公式情報からだけでも2009年の新型インフルエンザパンデミック騒ぎは「嘘」であったことが露呈されています。
感染がメキシコから米国に拡大し始め、さらに世界へと広がっていくと、奇妙な特徴が明らかになりました。1950年より前に生まれた人は感染に対する抵抗力が高く、 25歳から49歳の人に、病原性がやや高い（病気を起こしやすい）ことがうかがえました。早い段階で、米国ＣＤＣ公式の情報は、季節性のインフルエンザと比べると妊婦に特別な危険性があると伝えていました。これは後で大ウソであることが判明しています。
ＷＨＯ（世界保健機構）によってパンデミックが宣言されると、ウィルス学者たちは、通常の方法（フェレット＝実験用動物にウィルスを感染させる方法）で、このウィルスの潜在的な能力を分析しました。
その結果、H1N1ウィルスは、通常の季節性インフルエンザと比べ、若干深く肺の中に入り込んで行くけれども、病原性が高いということはないのが明らかになりました。1917年～1918年のH1N1豚インフルエンザウィルスの病原性に匹敵するものではありませんでした。脳も含め他の器官組織への感染もありませんでした。つまり、一番怖いインフルエンザ脳症の危険もほとんどなかったことになります。
そして次に、人間へのウィルスの感染拡大力を分析されました。その検査結果は、相矛盾する内容となりましたが、最も優れた検証では、ウィルスはそれほど他に感染しないことが示されていました。
実は、家族の一人がH1N1ウィルスに感染しても、家族の他のメンバーに伝染する確率は10％であることがCDCの調査で分かっていました。極めて低い伝染力です。
実際、ニューヨーク州では6.9%の人々がウィルスに感染しただけでした。これは大統領の科学技術諮問委員会が予測した50％をはるかに下回る数値です。（1917年～1918年の豚インフルエンザ流行のときも世界の感染率は20％に過ぎませんでした。）
同委員会は、180万人が入院し、30万人がICU（集中治療室）に入る必要があると予測していました。さらに、病院が人であふれ、死にかけた人たちを治療するICUのベッド数が不足するとも予測していました。9万人が死亡すると予測してマスコミを利用して宣伝していました。
また、乳幼児だけでなく、妊婦にも特別な危険があるという話をふれ回って、更に恐怖を煽っていました。
今回のインフルエンザ・ウィルスに関しては、科学的に明らかになっていることと、マスコミが報道していることの間に、かなり芝居がかった食い違いがあることが判明していきます。99.9％の人にとって今回のウィルスの感染は非常に軽い症状であることが証明されていくからです。
実際、私が2009年に新型インフルエンザと診断し、診察した範囲でも症状は、通常の季節性インフルエンザよりも軽く、発熱期間も２～３日程度でした。
ＷＨＯの連日のパンデミック騒ぎと実際の臨床現場での印象との食い違いを疑問に感じた医師はどれだけいたのでしょうか？ その一方で、商魂たくましいある日本人は、中国で大量にマスクを安価で仕入れて、今回のパンデミック騒ぎで一財産築きあげました（続く）。