日本リウマチ学会は，2011年7月22日の声明「メトトレキサート（MTX）製剤適正使用について」の中で「メトトレキサート（MTX）製剤は特殊な用法・用量であり，適正に投与されない場合には重篤な副作用が発現するおそれのある薬剤」と述べています。
医薬品医療機器総合機構（PMDA）は8月11日，参天製薬が関節リウマチ（RA）治療に用いられるメトトレキサート（MTX）製剤に関する適正使用情報を出しました。同製剤（商品名リウマトレックス，メトレートなど）は2011年2月に抗リウマチ薬の第一選択薬として使用が可能になりました。
しかし，メトトレキサート（MTX）は休薬期間を挟んだ服薬が必須で，週1回投与だけでなく2～3回の分割投与の場合，12時間置きに必要回数を服用するなど，複雑かつ特殊な用法用量となっています。
もともと抗ガン薬メソトレキセート（商品名）として用いられていましたが，関節リウマチ（RA）への効果が確認されたものの，副作用が強いことがネックになっています。メトトレキサート（MTX）の重篤な副作用としては骨髄障害やMTX肺炎と呼ばれる間質性肺炎，感染症や肝炎などが知られています。
まれに間違って連日内服するようなケースでは、歯肉出血や体のだるさなどを自覚し、自己中断している例も報告されています。決して安全な薬ではありませんので、服用方法はしっかりと確認してください。
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