アンチエイジング:老化の原因3
老化に伴う病気で代表的なものは何といってもガンです。
ガンのは発生には、発ガン物質として有名なタバコ、ラドン、石油化学物質、アスベスト、毒性物質、紫外線などのほかに私たちのライフスタイルが発がんと強く関係していることが分かっています。
米国では1990年代初期から、25・4歳の4大がん(肺がん、乳がん、前立腺がん、大腸がん)の死亡率が低下しています。エモリー大学のグループは、種々の統計データを用いて、1993・001年のこの年齢層の4大がん死亡率を学歴別に比較しました(Kinsey T, et al. J Natl Cancer Inst 2008; 100: 1003-1012. )。
その結果、少なくとも16年間教育を受けた男女および人種層では、黒人女性の肺がんを除いて、各がんの死亡率はすべて有意に低下していました。対照的に、教 育歴が12年未満の人々では、死亡率の有意な低下が認められたのは白人女性の乳がんのみで、白人女性の肺がんと黒人男性の大腸がんの死亡率はともに有意に 上昇していました。
この米国における近年の主要ながんの死亡率低下は主として高学歴層の死亡率低下を反映している結果は何を意味しているのでしょうか?
がんのような老化に伴う病気は特に生活習慣によって予防や進展防止が可能であることを示しているのです。生活習慣改善を馬鹿にせずに実行した方には健康という経済的にも見合う財産を享受するでしょう。
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