アルツハイマー型認知症、2025年には倍増の220万人に

アルツハイマー型認知症と軽度認知障害（MCI）の動向についての　(株)シード・プランニングによる調査結果によると、アルツハイマー型認知症の患者数は、高齢化や診断技術の開発に伴い、2010年の116万人から2020年には167万人、2025年には220万人に増加するとの予測を発表しました。

同社は昨年（2010年）、高齢者が発症する通常型のアルツハイマー型認知症について、神経内科、精神科、老年病科の医師120人（アルツハイ マー型認知症患者を年間10人以上診療している開業医または20人以上診療していて同疾患を専門領域としている病院勤務医）へのオンライン調査などを行いました。

厚生労働省の調査結果を基に行った推計では、2010年時点のアルツハイマー型認知症患者数は116万人ですが、2015年には142万人と急増。 さらに、アルツハイマー型認知症に移行するMCIより早期の診断・治療法が今後10年で確立した場合、2020年に167万人、2025年には220万人に達すると予測しています。

製薬業界はうつ病に次ぐ市場ということで増加する認知症には熱い視線を送っていることでしょう。しかし、今後先進国では、認知症に対する延命治療も含めて根本的にアプローチの仕方が変わってくる可能性があります。むしろ発展途上国では平均寿命が延びるにしたがって、認知症市場は拡大してくるでしょう。

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