更年期障害の治療Ｑ＆Ａ

更年期障害でお悩みの多くの方から当研究所に寄せられたご相談内容の一部を掲載いたします（個人情報は抹消しております）。ご自分の今後の治療にご活用頂けたら幸いです。

Ｑ２．３４歳女性です。５年前に悪性リンパ腫の診断で抗がん剤治療しています。１年前から生理不順でここ３カ月生理が来ません。最近、イライラが激しくなり、ときおりうつ傾向になります。顔が急に熱くなったりします。この年で更年期障害が出るのでしょうか？

Ａ．年齢が４０歳以下で生理がなくなるなどの更年期症状が出る場合は、卵巣そのものの機能障害を考えなくてはいけません。

卵巣の機能障害は、ターナー症候群、脆弱性Ｘ症候群などの遺伝病の他、放射線治療、抗がん剤治療を受けた経験のある場合、そして卵巣の慢性炎症による自己免疫疾患などで起こります。

５年前に抗がん剤治療をお受けになっておられますので、おそらくその副作用で卵巣機能が低下しているものと考えます。

症状は、更年期障害と同じで、ホットフラッシュ、膣、乳房の委縮、性交時の痛み（膣の乾燥による）、そしてイライラ感、うつ症状、不安症状などです。

原因は更年期障害と同じでエストロゲンというホルモンが卵巣（排卵した卵胞）から出ないために起こります。

検査ではFSH、LHといった脳下垂体ホルモンが上昇します。生活に支障を来されているのであれば、ホルモン補充療法をお受けになられることも考慮してください。

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