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中年期の歩行数増加がインスリン感受性の改善に有効

中年期の1日の歩行数増加が2型糖尿病の予防に有効であることを示すデータが、オーストラリアのグループにより論文報告されました(Dwyer T, et al. BMJ 2011; 342: c7249.)。

1日の歩行数の変化と肥満およびインスリン感受性との関係を検討しました。対象は、2000〜05年のAusDiab Studyに参加したタスマニア島の住民592例(男性267例、女性325例、平均年齢はそれぞれ51.4歳、50.3歳)。主要エンドポイントは追跡終了時のBMI、ウエストヒップ比、インスリン感受性としました。

5年間の追跡で、参加者の65%(382例)は1日の歩行数が減少した。解析の結果、2000年と比べ2005年の1日歩行数が増加した群ではBMIが1,000歩につき0.08低く、ウエストヒップ比も0.15低下した。また、歩行数の増加はHOMAを指標としたインスリン感受性の改善と関係した。

同グループは「歩行数増加によるインスリン感受性の改善は、体重の減少に負うところが大きいと考えられる」としている。

インスリン感受性の改善は糖尿病による老化現象を来します。アンチエイジングにとって、歩行運動は柱となるものでしょう。毎日ジョギングしたり、歩行したりして心身ともにリフレッシュしてください。

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