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食前にコップ2杯の水で減量効果、米RCTで確認

食前にコップ2杯の水を飲むことで非飲水者に比べて2kgの減量効果が確認されたという報告がありました(J Am Diet Assoc 2008; 108: 1236-1239)。

これまで、過体重および肥満の中高年を対象とした研究で、食前に水を飲むと被験者の摂取カロリーが1食につき75〜90kcal、1日で300kcal少なくなることが報告されていました。

今回、55〜75歳の男女48人を、1日3回の食事前にコップ2杯(8oz×2=約454mL)の水を飲む群と飲まない群にランダムに分けて12週間追跡。対象者にはすべて、1日1,200〜1,500kcalの低カロリー食を摂取するよう求めました。

その結果、12週間後の減量が対照群で−11lb(約5kg)だったのに対し、飲水群では−15.5lb(約7kg)で、飲水群のほうが2kgの 減量効果があることが明らかになりました。この理由として、水を飲むことによって胃が膨らみ、少ない食事で満腹感が得られるようになるのではないかと推測していますが、果たしてそうでしょうか。

それよりも食事の前に胃液を水で薄めることで、病原菌を酸で死滅させることができないことの方がより問題になってくると思います。食前の水分補給は控えたほうが賢明です。

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