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老化:遺伝より環境因子が顔年齢に影響双生児研究で明らかに

ケースウェスタンリザーブ大学病院(オハイオ州クリーブランド)形成外科のBahaman Guyuron教授らは一卵性双生児を対象に研究を行い、「年齢以上に老けて見られるのは遺伝的要因とは限らず、なんらかの環境因子も関係している」と発表しました。

今回の研究で広範な質問票調査を行い、一卵性双生児186組のデジタル画像を撮影した。これらの画像は独立した委員会によって検討され、兄弟姉妹間の外見上の年齢差が記録されました。

研究結果によると、離婚した被験者は、結婚しているか独身、さらには未亡人である兄弟姉妹に比べ、ほぼ2歳は老けて見えた。抗うつ薬の使用も外見上の老化に有意に関連していた。また、体重も重要な因子だが、受ける影響は年齢により異なっていた。つまり、40歳未満の双生児では、体重が重いほうが老けて見 えたのに対し、40歳以上では重いほうがより若く見えた(Plastic and Reconstructive Surgery(2009; オンライン版))。

より老けて見られる群に共通して認められる因子として、ストレスの存在が指摘されています。また抗うつ剤のような医薬品を長期摂取していると老化が進んでいるように見えるのは、内服による体内フリーラジカル(活性酸素)の発生が関係しているものと推測されます。SSRIなど抗うつ剤は神経細胞を興奮させるものだからです。

またアンチエイジングで40歳過ぎての過剰なダイエットも問題です。40歳以上では、痩せると見かけ上もかえって老化がすすむのですから、アンチエイジングと張り切るダイエットもほどほどに。

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