緊張性頭痛の特徴
緊張性頭痛は今まで頸部や背中、肩の筋肉の緊張による起こる頭痛と考えられてきましたが、必ずしも筋肉の緊張と関係のないことが報告されるようになっています。心身のストレスの部分症状という説もありますが、これも必ずしも万人に当てはまるわけではありません。
やはり、個人によってかかるさまざまな頭痛誘発因子がカクテル効果によってある一定の閾値を越えたときに頭痛を発症するのです。
緊張性頭痛のピークタイムは、早朝と午後4時頃です。緊張性頭痛の他の特徴をあげてみましょう。
- ストレスや姿勢の悪さ、睡眠不足、食生活の乱れ、カフェイン・アルコールの過剰摂取などが誘発因子となる
- 症状が出ると数日間、30分以上の痛みが続く
- アスピリンなどによって頭痛を抑えても、逆に薬物乱用による頭痛に悩まされる
- 抗うつ剤が有効な人もいるが、めまい、だるさ、低血圧などの副作用が出る
ノルウェーの5万人を対象にした研究では、週5日、30分以上運動した場合は、しない場合に比べて片頭痛と緊張性頭痛の発症率が統計学的に有意に低くなりました。
やはり、ライフスタイル、つまり生活習慣改善が一番の治療法なのです。
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